2020.12 サイトをOPENしました。

フリーランスのライターと一緒にやるのもアリ!記事の企画・アイデアの立て方

 

優秀なライターには、記事の執筆だけでなく、企画から関わってほしいと願うクライアントは多いようです。

しかし、記事の企画は、商品やサービスのマーケティングにも直結しますから、基本的に、クライアントの責任で考えてライターに提示したいものです。

この記事では、「自社サイトなどにどんなコンテンツを載せればいいのか」、思いつかないときに役立つ「企画術」について解説します。

 

とにかく、数多く出せる環境を整える

企画といえば、他のどこにもない、まだ誰もひらめていない新しいアイデアでなければならないと思い込んでしまいがちです。

しかし、企画というものは斬新でなければならないという思い込みこそが、アイデアを萎縮させてしまうもの。結局、何も出てこない……となることも少なくありません。

「これはつまらないかもしれない」「これを企画として出したら恥ずかしい」という主観や先入観をまずは捨ててください。何よりも重要なのが、なんでもいいから思いついたことを数多く出してみることです。

 

そのためには、企画が出やすい環境作りが求められます。つまり「こんな企画はつまらない」とか「こんな企画を出して恥ずかしくないのか?」などと、余計な口出しをする人物には、会議やブレストなどへの参加をご遠慮いただくことです。

特に、アイデアは出さないけれども決裁は出す、のような立場の人は、企画者を萎縮させる存在ですので、少なくとも最初のアイデア出しの段階で関わってもらわないほうがいいです。

ライターに企画をお願いする場合も同様です。出してきた案を無理に褒める必要はありませんが、あまり早い段階で、クライアントからダメ出ししないように心がけたいところです。

 

常にメモを取る

せっかく、いいアイデアを思いついたのに、数分後に忘れてしまって自分に絶望することは、プロと言われる人でも、よくあるものです。

寝ている最中に、アイデアの種が頭の中に浮かぶようなこともありますが、目が覚めたらすぐに消えてしまうことも、ままあるのです。

 

そこで、思いついたアイデアは、常にメモする癖を付けておきましょう。

メモ帳を常にポケットに忍ばせておくのもいいですが、外出中は家に置き忘れてしまうこともありますし、ペンも含めて取り出すのが面倒な場合もあります。メモ帳よりも確実に持ち歩く機会が多いスマートフォンのほうが、メモも取るのには便利です。

アプリを利用するのであれば、最も普及しているメモアプリは「Evernote」(エバーノート)がおすすめです。PCやタブレットでも同じアカウントでEvernoteをインストールしておけば、スマホが手元になくても、いつでもどこでもメモを取ることができます。さらに、複数の端末から同じメモを見ることができ、使い勝手も抜群です。

 

メモは整理しすぎない

几帳面な方は、メモを特定のジャンルごとに整理し直したりしたくなるかもしれません。

そのこと自体は、悪い対策ではありません。

しかし、「アイデア出し」という目的でいえば、メモは整理しすぎないほうがいいのです。なぜなら、アイデアとは基本的に「複数のアイデアの組み合わせ」だからです。

世界初かつアメリカ最大の広告代理店、J・ウォルター・トンプソン社の代表を務めたジェームズ・ウォルター・ヤング氏も、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と説いています。

 

加えて言うなら、あまり組み合わさらない異ジャンルのアイデアが融合することによって、ユニークな企画が生まれます。

だからこそ、普通は関連しないであろう複数のアイデアが近くに書いてあるほど、新たなアイデアが湧き出す源泉になりやすいのです。

 

検索キーワードから世間の需要を探る

アイデアに至るアプローチには、立案者の発想や情熱から生み出される「プロダクトアウト」という方法と、世間の需要から逆算して考える「マーケットイン」の2つの方向性があります。

 

「マーケットイン」からのアイデアを出すための鍵は、インターネットの検索キーワード(検索ボリューム)にあります。

GoogleやYouTubeでキーワードを検索している人は、そのキーワードに関する情報や、問題の解決策を欲しがっている人であり、ひいてはビジネスの見込み客になりうる人です。

 

この検索キーワードを調べるには、たくさんの第2キーワードを提示してくれるラッコキーワード(旧:関連キーワードツールβ版)を使う方法があります。

たとえば「ダイエット」「居酒屋」など、検索数も多いけれども業者のライバルも多い「ビッグキーワード」では、サイトの検索上位表示をめぐって熾烈な競争が繰り広げられています。よって、後発の参入業者は、ビッグキーワードと共に入力されている「第2キーワード」を着実に拾いながら記事を作っていくのが常道です。

 

およその月間検索数を表示してくれるGoogleキーワードプランナーを使うのもいいでしょう。Google広告への登録が必須ですが、広告を出稿しなくても一部の機能は無料で使えます。

また、自社サイトにどんなキーワードで流入しているのかを調べられるGoogleサーチコンソールも、見込み客の潜在的なニーズを直接的に把握できる手段となりえます。

 

このように、世間が求める需要から逆算して、さまざまな記事を浅く広く公開していくマーケットインによる企画なら、特大のホームランを狙っていくのは難しくても、着実にヒットを積み上げて打率を向上させることができます。