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ライターに書いてもらった原稿の大幅な書き直しが必要な場合、どのように頼めばいい?

 

外部のフリーランスライターに原稿を依頼して、納期よりも早く提出してもらえた! だけど、「どうもイマイチ……」と思ったことはありませんか?

あるいは、あなた自身はいいと思っていても、上司の許可がおりないこともありえます。

そこで、書き直しをお願いすることになりますが、ライターの機嫌を損ねてしまうのもよくありません。

では、どのように依頼をすれば、気持ちよく修正をしてもらえるのでしょうか? この記事では、フリーライターの原稿に書き直しを求めるときの注意点やコツについてご紹介します。

 

ライターに原因がある場合

残念ながら、ライターの力量が足りなくて、原稿が採用(掲載)水準に届いていない場合があります。

その場合は、率直に書き直しを依頼してください。

理由はどうあれ(たとえライターに非があっても)書き直しを依頼するときに心がけなければならないのは、『原稿の褒めるべき点を褒める』ことです。

 

「よく調べている」「わかりやすい」「面白い」「情熱を感じる」「とても役に立ちそう」など……。

ライターとして活動をしている以上、文章力には自信があるはずですから、褒めるべき点はどこかに必ずあります。彼らの自信や誇りをむやみに損なわないようにしましょう。

 

もし、頭ごなしに上から目線で修正を指示した場合、ライター同士のネットワークで、「おすすめできないクライアント」として噂が広がってしまうおそれもあります。

まずは、原稿のいいところを見つけて褒めることを前提にして、ありうる「原稿のまずさ」ごとに以下、書き直しの提案方法を個別にご提案します。

 

読んでも意味がわからない

この場合、「意味がわかりません」とストレートに伝えるのは、ライターのプライドをむやみに傷つけるため、問題があります。

せめて、「この部分がわかりにくいので、もう一度見直して修正していただけないでしょうか」といった形で、再考を促すような伝え方で、書き直しを提案します。

 

可能ならば、もっと具体的に「この文章と文章の間が、何か抜け落ちている印象があります」「主張は理解できます。根拠を添えていただけませんか」など、修正方針まで明確に伝えるのがベストです。

また、「見出し」「トピック」を付けて整理するだけで、見違えるほど読みやすくなる原稿もあります。

 

他人の文章を「わかりにくい」と批判する以上、自分からの修正の要求は責任を持って「わかりやすく」伝えるべきだということを、肝に銘じておいてください。

 

意味はわかるが、何を伝えたいのかがハッキリしない

タイトルと内容が食い違っている

主張を裏付ける根拠がない

これらは、ライターとしてのプライドを傷つけるとまではいかない指摘ですので、ストレートに伝えても問題ない場合が多いです。

また、「今一度、見直していただけないでしょうか」と、疑問形で伝えると、より柔らかく伝わります。

 

誰かの原稿を転載・流用しているおそれがある

Webの原稿を転載・流用しているかどうかを、自動的に検出する方法として、いわゆる「コピペチェックツール」(※)があります。

ある文章を入力すると、すでにWebに公開されている他の文章と大量に比較し、類似している箇所を指摘してくれます。

※コピぺチェックツールは無料のサービスでも十分に使えるものが大半です。Webブラウザ上で使えるツールとしては、Copy Content Derectorが使いやすいです。

 

コピペチェックツールによって類似箇所が多い既存記事が見つかってしまった場合、文字通り、コピぺ(無断転載、流用)しているおそれがあります。

これは、ライターとしての技術が足りないというよりも、著作権侵害など法律に触れかねない行為ですので、厳正に対処しなければなりません。

 

しかし、コピペチェックツールが異常を検出したからといって、転載・流用だと決めつけてしまうのも問題があります。

まずは「このツールによって、今回の原稿と類似する文書が見つかったのですが、いかがですか」と尋ねてみてください。類似している理由を説明してもらえるか、ライターから自主的に修正を申し出てくれることもあります。

このように穏便に伝えれば、自分自身の認識違いや知識不足であった場合でも、ライターから丁寧に説明してもらえます。

なお、万が一「修正する必要はない」と突っぱねられた場合は、「ですが、この文章をこのまま公開するわけにはいきません。こちらで修正してもよろしいですか」と許可を取るようにしましょう。

 

いずれにしても、転載・流用した可能性を一方的に決めつけないことが最も重要です。

 

事前に伝えるべきことを伝えていなかったせいで、まずい原稿ができた場合

もし、原稿の方向性や要素などを、一部伝え忘れていたせいで、いい原稿が上がってこなかった場合、それは担当者であるあなたのミスです。

にもかかわらず、原稿執筆に入る前に言っていなかった条件を、原稿提出後に伝えれば、ライターとしては不意打ちを食らった形になります。当然のことですが、クライアントに対する印象は相当悪くなります。

 

この場合、まずは自分のミスを正面から認めて、謝罪しましょう。

原稿の修正を求めるならそれからですが、相手に謝罪した後、その相手に何かを要求するのは流れが良くありません。ここはまず「弊社で原稿を修正してもいいですか」と提案するのがいいでしょう。ライターとして誇りを持っている人なら、それでも「大丈夫です。こちらで直しますよ」と言ってくれるはずです。